サワディーカー。旅人まりーしゃです。私はバックパックひとつで世界を旅する身長152cmのミニマム女子。これまでに125カ国を周り、旅のコラムを書きながら日々のハイボールを楽しみに生きてます。えへ。
さて、今回も「theANko」をお供に「妄想旅」をお届けしたいと思います。舞台は微笑みの国タイです。
「レッツ theANko トラベル!」
タイは物価が安くご飯が美味しい東南アジアの仏教国。首都バンコクには、かつて「旅人の聖地」と言われていたカオサンストリートがあって、そこにはお土産屋、屋台、それから数百円で泊まれるような激安の宿が密集してる。いつも世界から集まるバックパッカーたちでいっぱいだった。
もちろん私もバンコクには何度も訪れたことがあり、世界一周スタートの時もカオサンストリートに滞在しながら、赤十字病院で旅に必要な予防接種をバンバン打ちました。黄熱病、狂犬病、A型肝炎、破傷風&ジフテリア&ポリオの三種混合と、ざっと4本。一度に4本も打ったのだから右腕左腕がブランブランになったけど、日本に比べて断然安くて旅人助かった〜!
まぁ、とにかく節約が大事なバックパッカー型の旅人ですから、食費ももちろん抑えてました。我らの胃袋を支えるのは路上の屋台。その中でもいちばん食べたのがパッタイでした!
パッタイとはご存知、タイ風の焼きそばのこと。一般的にはライスヌードルを卵、もやし、ニラ、揚げ豆腐などと炒め、タマリンド、ナンプラー、干しエビ、パームシュガーなどで味付け。
屋台では麺を選ぶことができ、一般的なライスヌードルの他に、中華麺のような麺、細いビーフン麺、平たいモチっとした麺などがある。(麺の名称は割愛)
そして卵だけを一緒に炒めたシンプルなものがなんと30バーツ(約100円)から!なんて安いんだ!タイ最高!
そして、屋台先に置かれた薬味は自由に加えることができるんだけど、この味変がパッタイをより美味しくさせる大事な作業。
薬味の種類は、ナンプラー、唐辛子、砂糖、スイートチリ、干しエビ、ピーナッツなど。私のお気に入りは食感を楽しむための多めのピーナッツと、スパイスに唐辛子、そして隠し味にスイートチリなんだけど…、
「あれ?これもしかして、あんこ乗せても美味しいんじゃない?」
ここで妄想がムクムク…。
私が屋台のパッタイに手持ちの「the ANko」を加えると、タイ料理の独特な辛さと甘酸っぱさに、和の穏やかな優しい甘みと豆の風味が調和して、お口の中で微笑みの爆弾です。ありがとうございーますっ!
これが、「あんこパッタイ」が生まれた記念すべき瞬間だった。
すると、隣にいたバックパッカーたちがわらわらと集まってきた。
「俺のパッタイにも『the ANko』を足してくれないか!」
「どのあん好きなの?」
私はまるでボートレースCMのアッキーナのように…、じゃなくて、つぶあん、こしあん、白あんを彼らに選ばせた。
タイ料理は調理のベースにパームシュガーを使用していたり、薬味で砂糖やスイートチリがあるのだから、あんこが合わないわけはない。さらにあんこに含まれた糖分は、日々重いバックパックを背負い山を越え谷を越え、国境を越える旅人たちの力の源となったのだ。
そして旅人の聖地で生まれたこの味は、ポケットサイズのあんこを手にした旅人たちが次々世界へと広め、のちに伝説となったのだとか…!(妄想)