サワディーカー。旅人まりーしゃです。私はバックパックひとつで世界を旅する身長152cmのミニマム女子。これまでに125カ国を周り、旅のコラムを書きながら日々のハイボールを楽しみに生きてます。えへ。
さて、今回も「theANko」をお供に「妄想旅」をお届けしたいと思います。舞台は前回に引き続きタイ王国です。
「レッツ theANko トラベル!」
ある日、取材を兼ねてバンコクの街中で若者にインタビュー。
「タイで流行っているものは何ですか?」
私が聞きたかったのはもちろん、人気の有名人や最新のスイーツ、女子高生に流行っているものなど、今旬なもの。
しかし、あまり英語の通じない男女カップルが教えてくれたのは、
「ソムタム」
だった…。ソムタム知ってるよ。王道のタイ料理じゃないか。
まあいいだろう。
ソムタムは私もタイに行ったら必ず食べるお気に入りのタイフードだ。
しかし、私がいつもいただくソムタムにたどり着くのはなかなか難しい。
というのも、店が移動式だからである。
旅人の聖地カオサンエリアには、いつどこに現れる分からないソムタム屋が存在する。
カゴに入れた材料を肩に担いだソムタム屋は日々どこからともなく現れるので、それと出会うためには毎日のようにフラフラとストリートに出て、偶然を待つしかない。
そして見つけた時が食べ時なのだ。
発見したらすかさず、指を一本立てる(ひとつください)
「スパイシー?」と聞かれるので、
「ノースパイシー」と答える。
ソムタム屋はスライサーで千切りにした青パパイヤとニンジンなどの野菜と唐辛子や干しエビ、ピーナッツなどをすり鉢で潰し、ライム汁やナンプラーで和える。
その場で作ってもらうできたての青パパイヤサラダは歯ごたえが良く、ノースパイシーと言ってもかなりスパイシーであるが、それがとても美味しいのだ。
お値段は25バーツ(約87円)と激安。
作る手順を見ていたら、この大好きなサラダを家でも作りたいと思った。
私はタイのスーパーへ行き、ソムタム屋が使っていたものと同じスライサーを手に入れた。
刃がギザギザになったこのスライサーは切れ味が良く、期待ができる。
「このスライサーさえあれば私もソムタム屋デビューできるんじゃないかしら…!」
カオサン通りでソムタムを売る妄想が始まった。
私はせっせと青パパイヤをスライスし、客に尋ねる。
「スパイシー? Or スウィート?」
なぜ甘いという選択肢があるのか。
そう、私は「theANko」という隠し味を持っているからだ。
すり鉢で和える時にしろあんの「theANko」を大さじ1程度絞り出し一緒に和える。
するとスパイシーなソムタムの中に優しいあんこの甘みが加わるのだ。
ソムタムのレシピはいんげんを使用するものも定番であるが、「theANko」の白あんは北海道産の「絹手亡」といういんげん豆から出来ているのだから、どこか共通点もある。
これは斬新で流行りそうだ。
もし若者に
「今タイで流行っているものは?」と聞いたら
「あんこのソムタム」
と言われる日もそう遠くないかもしれない。
30バーツ(約105円)で販売予定です。(妄想)
END
旅人まりーしゃ(Instagram) バックパッカーで旅を続けるコラムニスト。渡航国の数は125カ国。週刊プレイボーイのニュースサイトで6年にわたり旅のコラムを連載。Sサイズモデルとしても活躍。