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アスリート インタビュー

TVチャンピオン2連覇チョークアーティスト・田島奈保さんインタビュー

今回はアスリートインタビューの番外編です。シンクロナイズドスイミング(現・アーティスティックスイミング)の国体選手から海外生活を経てチョークアーティストに転身。「TVチャンピオン極」チョーク看板職人選手権で2連覇など、チョークアーティスト界のトップランナーとして活躍する田島奈保さんにお話を伺いました。

アスリートのセカンドキャリア問題について議論が高まる昨今、セカンドキャリアを支援する団体がいくつも設立されたり、現役時代からセカンドキャリアについて言及する選手も少なくありません。競技に関連するキャリアを目指すか、全く違う異業種に飛び込むのか。田島さんは”ふわっとした”選択をしたようにも見えますが、選んだ後のダッシュの仕方がなるほど一流のアスリートだと思わせるものでした。

田島奈保 たしま・なお[チョークアーティスト]

2009年11月  北の動物大賞展 入選
2010年2月  福岡市美術展 デザイン部門 入選
2011年6月  大野城市あどかぴあ総合美術展 絵画部門 入選
2018年4月  テレビ東京「TVチャンピオン極 チョーク看板職人選手権」優勝
2019年2月  テレビ東京「TVチャンピオン極 チョーク看板職人選手権2」優勝

 

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ーシンクロナイズドスイミングの国体選手という経歴をお持ちだそうですね。弊社の社長・平子とも水泳を通じて高校生の頃からの付き合いだとか。

そうなんです。ずっと水泳ひとすじの青春で。平子さんとはそのときからの知り合いでした。お互い水球とシンクロと競技は違いますが、福岡代表で国体に出場していたので、一緒に練習していました。

ー海外生活を経験されて、そこでチョークアートと出会ったそうですね。

21のとき、マレーシアに青年海外協力隊として滞在しました。それはマレーシアの人たちにシンクロを教えるというミッションでした。その後、目的もなくふらりとオーストラリアにワーキングホリデーで1年滞在しました。チョークアートに出会ったのもそのときです。ただ、習ったというわけではなくて、こんなものがあるんだ、面白いなと頭の片隅に認識したくらいのものでした。

オーストラリアから戻って東京で外資系の会社に就職。仕事にも慣れてきた頃、同期の子がチョークアートの教室に通い始めたのですが、楽しいから一緒に通わないかと誘われたのがきっかけです。

ー”ひと目見て強烈に魅力を感じた”というわけではなかったんですね。もともと絵を描くことは好きだったんですか。

はい、授業中に絵ばっかり描いてる子でした(笑)。でも美術の学校に通おうと思ったことはなく、趣味で描ければいいかなって。だから誘われるまではチョークアートのことなんかすっかり忘れていました(笑)。

 

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ーそれが一転して仕事になったわけですね。

教室は楽しかったけれど最初は本当に仕事にする気はなかったんです。ただ、だらだら通っているうちに講師の資格が取れますよ、というところまで来たんです。でも資格を取るにもお金はかかります。お金をかけて資格を取ったところで、その後どうしようかなとはたと考えたんです。

例えば故郷の福岡でやるとしたらどうだろうと。調べたらそのときはまだ福岡でチョークアートをやっている人がいなかったんです。これはビジネスチャンスかもしれない!と一念発起して、資格を取ってすぐ福岡に帰ってきたんです。そして現在に至ります。

ー「やってる人いない、チャンスだ!」とすぐ行動するあたり、福岡の人の”先駆者体質”が現れているような気がします(笑)。次は現在の話を伺います。チョークアートの依頼はどのような内容のものがありますか?

現状、お店からの依頼よりも個人のお客様の依頼の方が多いですね。ペットの絵を描いて欲しいというご依頼をとても多くいただきます。あとはウェディングパーティのウェルカムボードを描いたり。

面白いお仕事では、天草の下田温泉望洋閣さんというホテルの壁を2年ほど描かせていただいています。

 

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壁一面、黒板になっているんです。その壁を数ヶ月ごとに描き換えています。モチーフは天草の食べ物や動物、景色など。最近は疫病退散祈願でアマビエを描きました。いつも面白い題材を依頼いただくので毎回楽しみにしています。こんなに大きな絵を描く機会もそうそうないですからね。

ー先日出川哲朗さんがバイクで旅する番組「充電させてもらえませんか」を見ていたらそのホテルが出てました!チョークアートも映ってましたね。すごく素敵な女将で、なるほどこの方ならチョークアート依頼しそう、と思いました。

ーそもそもチョークアートってどれくらいもつものなんですか?こすったら消えてしまいそうですが。

「チョーク」アートと言いますが、実はクレヨンみたいな画材で描いています。油が入っているのでねっとりしているんです。学校の黒板で使うチョークとは違うものです。また、描いた後は全面をコーティングするのでこすって消えることはありません。

室内で紫外線の当たらないところだったら少なくとも10年以上はもちますね。それ以上古いものは持っていないのでわかりませんが。ただ、屋外だと残念ながら1年くらいすると退色してしまいます。普通にインテリアとして気軽に取り入れてくださるといいですね。

 

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ーホームページからお仕事の依頼ができるんですよね。さて今回、弊社でも築地の店舗に続いて2度めのご依頼を差し上げました。駅ナカでデザートを販売するときの看板です。どういうイメージで描きましたか?

以前コールドプレスジュースの看板を書かせていただいたときは野菜がメインでしたが、今回は”フルーツいっぱいバージョン”ですね。本描きをする前にラフ案を出してデザインチェックをしていただくのですが、平子さんはチェックするたびに”もっと増やせもっと増やせ”と(笑)。。。最終的には敷き詰めるみたいに隙間なくフルーツを詰め込みました。ビタミンカラーを多用して元気が出る感じが表現できたと思います。

田島さんのチョークアートは、モチーフに一歩踏み込んだ観察眼と力強いタッチ、そして周囲を明るくする色使いが特徴。水泳に青春を捧げたお絵かき好きの女の子が、チョークアート界で頭角を現す存在になるまで、傍目には軽やかな歩みに見えますが努力を努力と見せないところが田島さんなのかもしれません。
田島さんのチョークアートは弊社催事でご覧いただけます。催事にお出かけの際はぜひ看板を探してみてくださいね。

築地果汁創作所 催事予定