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蜜芋「紅はるか」の焼きいもとtheANko

暦では大寒、一年で最も寒い時期と言われるだけあって、それにふさわしいような凍える日が何日か続いています。

どんよりと厚い雲に覆われた空からはひとすじの陽も見えず、肩をすぼめうつむいて早足に歩く人ばかり。

するとどこからか鼻をくすぐる甘い薫りが。皆一様にきょろきょろとあたりを見回し、その薫りの出どころを探します。

あっ、あそこだ!

誰が言うともなく目指す先には一軒の店が。我先に駆け込んだ人々が押し寄せ、口々にこう言います。

「焼きいもください!」

・・・いや実際うちの近所の八百屋さんは毎日こうなんです。一日に何度か焼き上がる芋の薫りといったら、大変な集客効果。

焼き上がり時間の少し前から、店の前にはウロウロと焼き上がりを待つ人たちが集まります。特に楽しみの少ないこの冬、焼きいもがリモートワークの息抜きなんて方も多いのでしょう。

あっつあつ。。。

蜜が溢れて焦げているところがたまりませんね。三密は避けるべきですがこちらの蜜なら大歓迎。こんな立派な芋が2本で250円。おやつには十分すぎる量です。

何年か前、芋の品種を「紅はるか」に変えた頃からこの八百屋さんでの焼きいも人気に拍車がかかりました。

紅はるか」は2010年に品種登録されたばかりの新品種。蜜芋系では安納芋とよく比較されますが、甘さは同等かそれ以上。安納芋が加熱するとクリームのように柔らかくなるのと比べて紅はるかはさつまいもらしい形状を残しつつしっとりした蜜芋の食感が楽しめます。

「もはやスイーツ」とすら称される蜜芋の王様「紅はるか」をもっとスイーツらしくしてみましょう。まずは輪切りに。

美しい黄金色

theANkoを上にのせたらできあがり。

素朴なのに破壊力あるなぁ。

甘さも食感も本当にケーキみたいです。芋がうわー!とびっくりするくらい甘いので、むしろtheANkoの方が甘さ控えめな引き立て役になっています。とろけんばかりの蜜芋にあんこ、合わないわけないですよね。

これにバター載せたら、なんて思いついてもやるなよ!いいか絶対にやるなよ!