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アスリート インタビュー

富士五湖118km優勝フィットネストレーナー・尾藤朋美さんインタビュー

theANkoが応援するアスリートの皆さんをご紹介するインタビューシリーズ。今回はオンラインフィットネスで注目を集める”走れるトレーナー”こと尾藤朋美さんをご紹介します。

尾藤朋美(びとうともみ)・フィットネストレーナー

圧倒的な発信力と親しみやすい明るさで人気のフィットネストレーナー。チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン118km総合優勝、スパルタンレースELITE3位の実績を持つ”走れるトレーナー”。ランとは両立が難しいと言われるボディメイクにも挑戦し、2019年NPCJ BIKINI FITNESS優勝も成し遂げる。オンラインサロンでの”Zoomフィットネス”がコロナ禍における新しい取り組みとして注目を集めている。
尾藤朋美オンラインサロン

  • 月額980円でのオンラインサロンZoomフィットネス

-尾藤さんのオンラインでの取り組みを見せていただき、今はトレーニングがこういう形になってるのかとびっくりしました。月額980円のお手頃なオンラインサロンでありながら、毎日参加し放題。参加者のみなさんZoomでそれぞれ楽しそうにトレーニングしています。この形式はいつから、どういう風に始まったんですか。

この形になったのはコロナがきっかけです。私は元々オリエンタルラジオの中田敦彦さんのオンラインサロンに参加していて、ランニングのオフラインイベントを担当していたんです。ところがコロナでそれが出来なくなり、じゃあオンラインでフィットネスをと提案しました。中田さんのサロンでオンラインで毎朝やらせてもらっていたら、Instagramで一般の方からもオンラインでフィットネスやってくださいという声をいただいて。最初は無料のオンラインサロンを始めたのですが、6月の自粛解除の頃から有料のオンラインサロンに移行しました。

-YouTubeチャンネルでも活動されていますね。

YouTube チャンネルを立ち上げてはいたけれども自分で動画も作れないので全然動いていなかったんです。そうしたらお手伝いをしてくださる方が出てきて。最近チャンネル登録者が1000人を超えたのでまた新しい展開も考えています。

 -YouTube 動画では次の動きをワイプで出すなどして、すごく分かりやすい!と感動しました。フィットネスとオンラインがこんなに相性が良いというのは以前から想像していましたか?

いえ!全然想像していませんでした(笑)。私自身がオフライン人間で、何をするにもとにかく実際集まろうよという人なので。それがコロナを機にすっかり変わりました。東京近辺以外の地方の方や海外の方も参加してくださっているので、世界が一気に広がった感じです。オンラインフィットネスの参加者は東京よりも地方の方が確実に多いです。

-地方の方にとっても憧れの尾藤さんのレッスンを地元にいながらリアルタイムに受けられるというのはすごくメリットがありますよね。

月額980円にしているのも誰にでも参加しやすくっていうのが目的なので。朝晩のセッションを全部受けたら1セッション30円ぐらいになるんです。だから毎日でなくてもフランクに参加していただけるかなと思っています。

 

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-オンラインフィットネスの展開で、より発信力が高まったのではないですか。

Instagramなどで協賛の声をかけていただくことも多くなりましたね。私がいいなと思った物を皆さんにお勧めできる機会も増えてきました。theANkoも大変お世話になっています。この商品は山に持って行くのにもいいし、すごく好きな味です。もっと広めていきたいと思っています。オンラインサロンの参加者さんも購入してくださる方がとても多くて、評判も上々です。

-逆にオンラインでのデメリットを感じる場面はありますか?

オンラインでパーソナルトレーニングもやっているんですが、自重+ヨガマットだけの環境だと物足りないことはあります。もちろんそれでもある程度のところまでできますが、もっと負荷をかけたいなとか。あとは画面に全身が映らないとか角度によっては見えないというときにちょっともどかしいことも。ただ、リアルの方ができることも多いけれどもオンラインの方が気軽で参加のハードルが下がるのは圧倒的なメリット。今後はオンラインでできる限りわかりやすく伝えられるようにするのが課題です。

-オンラインサロンに参加している方に多いのは運動経験者?それともこの機会に始めてみようという初心者?

元々運動していた方の方がずっと少ないんです!中田敦彦さんのオンラインサロンはビジネスサロンですが、ビジネスサロンでもフィットネスやランニングなどのアクティブなことをやろう、と呼びかけて実施しました。「高校の体育の授業以来です」っていう人もいるし、皆さんやってみたら楽しかったと言ってくれます。

  • オンラインサロンは日々のモチベーションを上げるのに最適

-私も含めて、トレーニングを続けられない初心者未満の人が続けるにはどうしたらよいでしょうか。

私のオンラインサロンもそういう方ばっかりですよ。まずは是非参加してみてください(笑)。私は”普段こんなことやってます”って色々発信しているんですが、普通の会社勤めの人にとっては非現実的に見えるかもしれません。朝晩トレーニングやって昼にランニングの練習をして、それだけ動いてればそりゃあいっぱい食べても太らないよねって思われるかもしれません。でもサロンに入ってる人達は皆さん普通の方です。主婦とか会社員とか。そういう普通の人たちが毎朝ちょっとずつやることによって体の変化を感じています。さらに私以外の人とも横のつながりで交流が深まっていくと、この人が頑張ってるから私も頑張ろうとか、周りが頑張ってるから私ももう一歩きついメニューやろうとか、引っ張られる部分があると思います

-集団というか、仲間としての効果ですね。

毎日ちょっと立ち上がって動くだけでも違うじゃないですか。それを無理やりじゃなくて習慣にしてみる。最初は眺めるだけでもいいし、準備運動やクールダウンだけでもいい。ちょっとずつできることを増やしていくような使い方でも全然いいと思います。”仲間”と”習慣”というのは強力なモチベーションになると思います。

 

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-尾藤さん自身が”有言実行”の人という印象です。サブ3切ります、サハラマラソン優勝します、など明確に宣言をしますよね。それもモチベーションの上げ方なんでしょうか。

私はトレーナーになった時から「有名になりたい」など目標は全部言うことにしています。サハラマラソンも、砂漠のレースなんか出たことないし何言ってるんだって思われるかもしれないけれど、口に出すことによって自分も頑張れるし逃げられない環境になります。宣言すると周囲もそれに向けて応援してくれたり、自分もやるよと言う人が出てきたりするんです。

オンラインサロンでも「毎日ちょこっと有言実行しましょう」と呼びかけてチャレンジ企画を行なっています。家の掃除をする、本を読むなど運動以外のことでもいいんです。それをクリアできたらポイントゲット。ポイント貯まっても何もないんですけど(笑)。大きく目標を立てるのもいいですが、小さい目標をちょこちょこ達成できると嬉しいでしょう。フィットネスでも、例えば3キロ痩せるという目標を立てても3kg減らすの大変じゃないですか。今日は階段を登る、コーヒーのお砂糖を半分にするって決める→目標達成できた!という小さい達成感て大事なんですよ

-目標へ導くのがすごく上手ですよね。元保育士さんという経歴をお持ちですが、そのあたりのメソッドが役に立っているのでは。

そうかもしれないですね。保育士だから表現を大きくするのにも抵抗がないんです。オンラインだとボディランゲージを大きくする必要があるんですが、大人が全力で両手で丸して「オッケーでーす」みたいなの普通やらないでしょう(笑)。でもオンラインだとみんな大きく丸!ってやってくれる。お互い楽しいですよ。わかりやすく伝えることは常に意識しています。

  • トレーナー/アスリートとしての今後

 

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-トレーナーとして、またアスリートとして、今後の目標をおしえてください。

正直インストラクターとしての経験はあまり豊富ではありません。だからそのぶん飾らずにありのままでいるようにしています。失敗しても、参加者さんたちは「朋美さんオッケー!」っていう感じで受け止めてくれます。私が明るく失敗すると、参加者さんが「自分も間違えてもいいんだ」と思ってくれるんです。トレーニングへのハードルを下げるとともに、私との距離も近くなります。

私はテレビやメディアにたくさん出て有名になりたい。もっといろんなことを発信したい。体を動かすことの楽しさをやってみたことのない人にやってほしい。そのきっかけになるような存在になりたいというのが大きな目標です。

健康寿命を伸ばすことが一番だと思っています。いくらバリバリ仕事ができても体を壊しちゃったら楽しめないですから。男性も女性も、見た目が健康的な方が自分をさらに好きになれますよね。とにかくポジティブなオンラインサロンを目指しています。皆がハッピーになれるようなコミュニティを作ってガンガン発信力を高めていきたいです。サハラマラソンもボディメイクもその延長線なんです。


飛んでくる石を恐れてあいまいな言葉ばかりが行き交うこの時代に、久しぶりに「海賊王に俺はなる!」ばりの明言をする女性が現れたという印象です。ただ、お話を聞くとその明言にもきちんとした根拠があり目的があり、それを実現するための緻密な計画がある。彼女のような一流のアスリートは総じて真面目で計画的、そして努力家。決してノリや雰囲気だけで思い切った発言をすることはないのです。尾藤さんのポジティブな姿勢は他人に向けたものではなく、「もっと自分を好きになるため」という自分に向けたメッセージ。オンラインサロンの皆さんの笑顔が輝いているのは、自分を好きになれた実感を彼女が与えてくれるからかもしれません。

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theanko アスリート インタビュー

山岸秀匡さんインタビュー「パワーと筋肉が欲しかったら炭水化物を怖がるな」

数々の輝かしい実績を誇るボディビル界のトップアスリート、山岸秀匡さん。アメリカに拠点を移してすでに10年以上になるが、意外にも「あんこ」は今でも山岸さんにとってなくてはならない重要な食材なのだそう。山岸さんとあんことの関係、体づくりの秘密を聞きにロサンゼルスの山岸さんを訪ねてきた。

山岸秀匡:日本人で初のIFBBプロ・ボディビルダー。愛称はBIG HIDE、身長168㎝。2006年からミロス・シャシブ氏に師事。
2016年 アーノルド・シュワルツェネッガーが主催する「IFBBアーノルド・クラシック212」に日本人で初めて優勝。
2007年よりプロ・ボディビル界の最高峰の大会とされる「ミスターオリンピア」に通算9回出場し、2015年3位、2019年に8位入賞。2020年の大会にも10回目の出場が決定している。名実ともに、日本のみならず世界のボディビル界で長年トップを走り続けるアスリートである。Instagram(@hideyamagishi) / YouTube(Hidetada Yamagishi) /facebook(Hidetada Yamagishi IFBB Pro) /twitter(@HideYamagishi)

「飲む」あんこ。theANko

炭水化物を怖がるな
—トレーニング前・中・後が吸収が早い

「トレーニング中に炭水化物を摂取する」ことは私とミロス(*)が提唱しているメソッドです。炭水化物が大事なのは誰でも知っていることだと思っていたのですが「砂糖をとると太るんじゃないか」と恐れる人がいまだに多いのも事実。

*ミロス・シャシブ:IFBBプロボディビルダーとして活躍後数々の有名選手を育て上げた世界的トレーナー。山岸は2006年からミロスに師事している。

パワーと筋肉をつけようとする選手はそれを恐れていたら発達はないよ。トレーニングの前・中・後というのは一番吸収が早いときなんだから。そこで問題になるのは「どんな糖分をとるか」だね。

カーボパウダーとかクラスターデキストリンとか市販されているものは色々ありますが、人工的に糖分を入れただけのものだと、ある程度以上食べると僕の場合は下痢をしてしまう。いかに吸収のいい炭水化物をとるかにずっと腐心していたので、”あんこ”という方法を見つけたときは「これはいい!」と思いましたね

あんこをメソッドに取り入れる
—かさが少なく吸収も早い

 
 
 
 
 
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Olympia 2019 #unleashthedragonwithin #thewayofsamurai #bushido @profitnessphotos @npcnewsonlineofficialpage

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あんこを食べ始めたきっかけはコンテストの前のカーボローディング(*)からです。

*カーボローディング:脂肪よりも素早く運動エネルギーに変わるグリコーゲンを平常時よりも多く体に貯蔵するための運動量の調節および栄養摂取法のこと。競技日の数日前に炭水化物を大量に摂取することでグリコーゲンを最大限体に貯蔵して高いパフォーマンス得る方法が一般的。

3~4日間炭水化物をゼロに近いくらいカットした後、コンテストの2,3日前から炭水化物を大量にとって筋肉を張らせる調整法(パンプアップ)があります。

いくつかの食材を試した中であんこが一番体に合っていた。炭水化物も尋常じゃない量を食べないといけないので、ご飯だとかさが多くて食べきれない。 

あんこならかさが少ないから食べられるし、体への吸収も良いことがわかりました。実は、経験を重ねてこういうことがわかったのは、ほんの2、3年前のことです。

どのくらいの量のあんこに何グラム糖分が入っているか知りたかったから、自分で量って作ろうとしたんだけど、失敗しちゃってうまくいかなかった。結局日系のスーパーに売っているあんこを買って食べていました。そうすると業務用みたいなでっかい容器のあんこしか売っていないんだよね。そんなにいっぺんにたくさん食べられるもんじゃないから結局全部食べられなくて無駄にしちゃった。
「theANko」みたいに食べきりサイズだと便利ですよね。

トレーニングとインスリン
—トレーニング中から筋肉を増やす

血糖値が高くなることによって体がインスリンを出しますよね。インスリンが出ててるときというのは、体がアナボリック(*)、つまり栄養素を細胞に取り入れようとしている状態になっているということ。

*アナボリック:この場合、筋肉など身体の組織が新しく合成されることを指す。ドーピング薬剤として知られる「アナボリックステロイド」は外界より摂取した物質から蛋白質を作り出す作用、すなわち蛋白同化作用を有するステロイドホルモンの総称である。

ミロスの考え方は「トレーニング中にアナボリックな状態にして筋肉を増やす」というものなんです。

これまでは、「トレーニング中は筋肉を壊す→トレーニング後にインスリンを上げて回復する」というものでしたが、ミロスの理論は「トレーニング中から筋肉を増やす」なんです。

なので僕は「トレーニング中にインスリンを刺激して血糖値を上げる→動いている筋肉に栄養を取り込ませる」という方法をとっています。

そういう自分の経験があるから、「theANko」のような形であんこがスポーツの現場で取りやすくなったっていうのは、これは革新的な商品なんじゃないかな。あんこは歴史のある食べ物だけれども、この形にしてスポーツ中に摂れるようになったというだけでも十分革新的だよね。

炭水化物と上手に付き合う
—持久力への影響

「theANko」の炭水化物量が50gくらいっていうのはちょうどいいですね。その人それぞれの体重にもよるけれども、自分もだいたい50gくらいからカーボローディングを進めている。

トレーニングの前・中・後で50gずつ摂ればいいんじゃないかな。トレーニング中は時間をかけて少しずつ食べるんだけれども、この形だとそれもしやすいから。

僕は基本的にプロテインはあんまり飲まないんです。必要な栄養素は食べ物で摂るから。ただトレーニングの前や最中はドリンクじゃないと難しい。食べた直後からトレーニングできないからね。
トレーニングの後も、固体を食べるよりは液体のほうが吸収が早いから、その意味でも「theANko」はいいと思うよ。

30分以上競技時間があるような持久系のスポーツはどんどん血糖値が低くなっちゃう。そうするとパフォーマンスが落ちるので、競技中にうまくこういう栄養補給を取り入れていくべきだ。何より持久力に影響するから。

theANkoの広がる可能性
—単純に美味しいから海外でもウケると思うよ

あんこというのは日本独特の食品だと思うんだけど、コンテストのバックステージで羊羹とか食べていると意外に他の選手から興味を持たれますね。「何食べてるんだ」って言うからおすそ分けするとこれが結構評判いい。「チョコレートの日本版だね」って。

日本伝統のあんこがこういう取りやすい形になったことで、バックステージでみんなが「theANko」を摂るっていう時代が来るんじゃないかな。

コンテストの前には塩分をコントロールする必要もあるんです。塩分が必要な人もいるし絶対とりたくないという人もいる。足りなければ自分で足せばいいので、「theANko」のように塩分がゼロだとコントロールできるからありがたい。

ー聞き手:「つぶあんだと歯に付くからコンテスト直前だと気になる」って人もいたんですけど

口をゆすげば良いじゃないか?(笑)
あんこだからもちにも合うよね。もち自体もかさが少ない炭水化物でカーボローディングにはよく使ってますよ。

ー聞き手:theANkoを開発した空也の山口さんは実はこういう商品を作って海外進出したいと10年も考えていたんです。だけど海外の人たちには「あんこ」が受け入れがたいという壁があってずっと実現できなかった。海外には甘く味付けした豆はないですから。
でもスポーツをやっている人たちなら、パフォーマンスのためだったら食べてくれるんじゃないかと思ったんです。アスリートなら壁を壊してくれるんじゃないかと。

あんこが豆っていう認識は正直なかった、そういえば豆だね(笑) 海外でもあんこはみんな知ってるよ。アズキビーンズって言いますから。だけどみんな「あんこ=豆」っていう印象はないと思う。寿司屋に行ったらデザートであんこがあるので、そんなに奇異に感じるものではないはずです。

アメリカ人もこのままカーボドリンクとして飲むことに抵抗はないんじゃないかな。持久系スポーツ、たとえばサイクリングとかマラソン。登山も。でもスポーツに関係なく、美味しいからウケると思うよ。
アメリカはパックに入ったドリンクをあんまり見ない。単純に、お菓子として人気が出るんじゃないかと思います。

貴重な体験談やメソッドを惜しげも無く披露してくださった山岸選手。ボディビルは日々の生活も競技の延長となる過酷なスポーツですが、絶え間ない節制と努力を当たり前のことのように淡々と語ってくれた姿が印象的でした。

「飲む」あんこ。theANko