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theanko アスリート インタビュー

山岸秀匡さんインタビュー「パワーと筋肉が欲しかったら炭水化物を怖がるな」

数々の輝かしい実績を誇るボディビル界のトップアスリート、山岸秀匡さん。アメリカに拠点を移してすでに10年以上になるが、意外にも「あんこ」は今でも山岸さんにとってなくてはならない重要な食材なのだそう。山岸さんとあんことの関係、体づくりの秘密を聞きにロサンゼルスの山岸さんを訪ねてきた。

山岸秀匡:日本人で初のIFBBプロ・ボディビルダー。愛称はBIG HIDE、身長168㎝。2006年からミロス・シャシブ氏に師事。
2016年 アーノルド・シュワルツェネッガーが主催する「IFBBアーノルド・クラシック212」に日本人で初めて優勝。
2007年よりプロ・ボディビル界の最高峰の大会とされる「ミスターオリンピア」に通算9回出場し、2015年3位、2019年に8位入賞。2020年の大会にも10回目の出場が決定している。名実ともに、日本のみならず世界のボディビル界で長年トップを走り続けるアスリートである。Instagram(@hideyamagishi) / YouTube(Hidetada Yamagishi) /facebook(Hidetada Yamagishi IFBB Pro) /twitter(@HideYamagishi)

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炭水化物を怖がるな
—トレーニング前・中・後が吸収が早い

「トレーニング中に炭水化物を摂取する」ことは私とミロス(*)が提唱しているメソッドです。炭水化物が大事なのは誰でも知っていることだと思っていたのですが「砂糖をとると太るんじゃないか」と恐れる人がいまだに多いのも事実。

*ミロス・シャシブ:IFBBプロボディビルダーとして活躍後数々の有名選手を育て上げた世界的トレーナー。山岸は2006年からミロスに師事している。

パワーと筋肉をつけようとする選手はそれを恐れていたら発達はないよ。トレーニングの前・中・後というのは一番吸収が早いときなんだから。そこで問題になるのは「どんな糖分をとるか」だね。

カーボパウダーとかクラスターデキストリンとか市販されているものは色々ありますが、人工的に糖分を入れただけのものだと、ある程度以上食べると僕の場合は下痢をしてしまう。いかに吸収のいい炭水化物をとるかにずっと腐心していたので、”あんこ”という方法を見つけたときは「これはいい!」と思いましたね

あんこをメソッドに取り入れる
—かさが少なく吸収も早い

 
 
 
 
 
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Olympia 2019 #unleashthedragonwithin #thewayofsamurai #bushido @profitnessphotos @npcnewsonlineofficialpage

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あんこを食べ始めたきっかけはコンテストの前のカーボローディング(*)からです。

*カーボローディング:脂肪よりも素早く運動エネルギーに変わるグリコーゲンを平常時よりも多く体に貯蔵するための運動量の調節および栄養摂取法のこと。競技日の数日前に炭水化物を大量に摂取することでグリコーゲンを最大限体に貯蔵して高いパフォーマンス得る方法が一般的。

3~4日間炭水化物をゼロに近いくらいカットした後、コンテストの2,3日前から炭水化物を大量にとって筋肉を張らせる調整法(パンプアップ)があります。

いくつかの食材を試した中であんこが一番体に合っていた。炭水化物も尋常じゃない量を食べないといけないので、ご飯だとかさが多くて食べきれない。 

あんこならかさが少ないから食べられるし、体への吸収も良いことがわかりました。実は、経験を重ねてこういうことがわかったのは、ほんの2、3年前のことです。

どのくらいの量のあんこに何グラム糖分が入っているか知りたかったから、自分で量って作ろうとしたんだけど、失敗しちゃってうまくいかなかった。結局日系のスーパーに売っているあんこを買って食べていました。そうすると業務用みたいなでっかい容器のあんこしか売っていないんだよね。そんなにいっぺんにたくさん食べられるもんじゃないから結局全部食べられなくて無駄にしちゃった。
「theANko」みたいに食べきりサイズだと便利ですよね。

トレーニングとインスリン
—トレーニング中から筋肉を増やす

血糖値が高くなることによって体がインスリンを出しますよね。インスリンが出ててるときというのは、体がアナボリック(*)、つまり栄養素を細胞に取り入れようとしている状態になっているということ。

*アナボリック:この場合、筋肉など身体の組織が新しく合成されることを指す。ドーピング薬剤として知られる「アナボリックステロイド」は外界より摂取した物質から蛋白質を作り出す作用、すなわち蛋白同化作用を有するステロイドホルモンの総称である。

ミロスの考え方は「トレーニング中にアナボリックな状態にして筋肉を増やす」というものなんです。

これまでは、「トレーニング中は筋肉を壊す→トレーニング後にインスリンを上げて回復する」というものでしたが、ミロスの理論は「トレーニング中から筋肉を増やす」なんです。

なので僕は「トレーニング中にインスリンを刺激して血糖値を上げる→動いている筋肉に栄養を取り込ませる」という方法をとっています。

そういう自分の経験があるから、「theANko」のような形であんこがスポーツの現場で取りやすくなったっていうのは、これは革新的な商品なんじゃないかな。あんこは歴史のある食べ物だけれども、この形にしてスポーツ中に摂れるようになったというだけでも十分革新的だよね。

炭水化物と上手に付き合う
—持久力への影響

「theANko」の炭水化物量が50gくらいっていうのはちょうどいいですね。その人それぞれの体重にもよるけれども、自分もだいたい50gくらいからカーボローディングを進めている。

トレーニングの前・中・後で50gずつ摂ればいいんじゃないかな。トレーニング中は時間をかけて少しずつ食べるんだけれども、この形だとそれもしやすいから。

僕は基本的にプロテインはあんまり飲まないんです。必要な栄養素は食べ物で摂るから。ただトレーニングの前や最中はドリンクじゃないと難しい。食べた直後からトレーニングできないからね。
トレーニングの後も、固体を食べるよりは液体のほうが吸収が早いから、その意味でも「theANko」はいいと思うよ。

30分以上競技時間があるような持久系のスポーツはどんどん血糖値が低くなっちゃう。そうするとパフォーマンスが落ちるので、競技中にうまくこういう栄養補給を取り入れていくべきだ。何より持久力に影響するから。

theANkoの広がる可能性
—単純に美味しいから海外でもウケると思うよ

あんこというのは日本独特の食品だと思うんだけど、コンテストのバックステージで羊羹とか食べていると意外に他の選手から興味を持たれますね。「何食べてるんだ」って言うからおすそ分けするとこれが結構評判いい。「チョコレートの日本版だね」って。

日本伝統のあんこがこういう取りやすい形になったことで、バックステージでみんなが「theANko」を摂るっていう時代が来るんじゃないかな。

コンテストの前には塩分をコントロールする必要もあるんです。塩分が必要な人もいるし絶対とりたくないという人もいる。足りなければ自分で足せばいいので、「theANko」のように塩分がゼロだとコントロールできるからありがたい。

ー聞き手:「つぶあんだと歯に付くからコンテスト直前だと気になる」って人もいたんですけど

口をゆすげば良いじゃないか?(笑)
あんこだからもちにも合うよね。もち自体もかさが少ない炭水化物でカーボローディングにはよく使ってますよ。

ー聞き手:theANkoを開発した空也の山口さんは実はこういう商品を作って海外進出したいと10年も考えていたんです。だけど海外の人たちには「あんこ」が受け入れがたいという壁があってずっと実現できなかった。海外には甘く味付けした豆はないですから。
でもスポーツをやっている人たちなら、パフォーマンスのためだったら食べてくれるんじゃないかと思ったんです。アスリートなら壁を壊してくれるんじゃないかと。

あんこが豆っていう認識は正直なかった、そういえば豆だね(笑) 海外でもあんこはみんな知ってるよ。アズキビーンズって言いますから。だけどみんな「あんこ=豆」っていう印象はないと思う。寿司屋に行ったらデザートであんこがあるので、そんなに奇異に感じるものではないはずです。

アメリカ人もこのままカーボドリンクとして飲むことに抵抗はないんじゃないかな。持久系スポーツ、たとえばサイクリングとかマラソン。登山も。でもスポーツに関係なく、美味しいからウケると思うよ。
アメリカはパックに入ったドリンクをあんまり見ない。単純に、お菓子として人気が出るんじゃないかと思います。

貴重な体験談やメソッドを惜しげも無く披露してくださった山岸選手。ボディビルは日々の生活も競技の延長となる過酷なスポーツですが、絶え間ない節制と努力を当たり前のことのように淡々と語ってくれた姿が印象的でした。

「飲む」あんこ。theANko

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